【コラム】独身の日から見るトレンド①

ビリングシステムです。

中国には、市場の消費を促進させるため、年末年始やクリスマスシーズンのセールのように、独自で国民全体での消費が推進される独身の日というイベントが有ります。

中国の消費者が、年間を通して最も消費活動を行う日と言われています。

独身の日は、11月11日と定められています。

別名で「光棍節（こうこんせつ）」と呼ばれており、「光棍（こうこん）」は中国語で独身者を意味しています。

元は学生たちが始めた記念日でしたが、メディアを通じて広まり、その日に合わせて独身の若者たちが集まってパーティーを開き、独身者が結婚相手を探したり、贈り物をすることも流行しています。

中国国内での消費活動としても

最も取引額の多い販促イベントとして良く知られています。

2022は取引総額が公開されてはいませんが、2021年までのデータでいえば、

Tmallでの取引額は、1683億元（2兆8000億円）に達しています。

実際に独身の日セールが開始された2009年の開始時点では取引額5200万円だったと考えると、8年間でおよそ3200倍にもなっています。

■中国最大ECモールであるTmallでの「独身の日」人気企業

2022年の独身の日では売上高が100%以上成長したカテゴリーが148ありました。特に伸びたカテゴリーとしては、おもちゃやアートが670％以上、花が230％以上、eラーニングが120％、スポーツが100％の売上増となっています。アウトドア関連の商品やスポーツの商品が人気なのが見て取れます。。

また既存のカテゴリーの中でも特に伸びたカテゴリーが有ります。

例えば、家電業界の売上高は、ホームリフトが500％以上、エアコンが280％以上、またアパレル業界では、女性向けコスプレ用の衣装が800％以上、メンズも700％以上伸びています。

更にダブルイレブン開始後、わずか1分間でAppleの売上高が10億元を突破、開始10分でSK-II、エスティローダー、キールズ、ロクシタンなど87の美容ブランドは前年度よりも200％増となっています。

現在のEC業界で特に注目すべきカテゴリーは、おもちゃ、ペット、スポーツ・アウトドア、ジュエリー、健康の少しニッチな分野がオンライン商材として人気が有ることが分かります。

また健康診断、医療美容、審美歯科、各種医療用品などは、若年層から注目を集め、お金をかけている重要な分野です。若年層の購買意欲が実売につながり、「EC＋医療」市場はこれまで以上に活況となっています。

取引額を伸ばしているのは中国企業だけではありません。

現在では日本の企業も独身の日に合わせて、セールやクーポンを配布し、

売上を上げています。

（出典：ChinaMarketTrendInsight ）

参考：

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